Ourとoursの違いは名詞の有無だけ!中学英語からTOEICまで徹底解説
英語の日常会話やビジネスメール、さらにはTOEICのテスト現場で多くの学習者が一瞬迷うのが「our」と「ours」の使い分けです。スペル上は末尾に「s」があるかないかの違いに過ぎませんが、文法上の役割や文中での配置ルールは明確に分かれています。
結論から言えば、この2つを見分ける基準は「直後に修飾する名詞が存在するかどうか」という1点に集約されます。本稿では、中学英語で習う基礎文法から所有格と所有代名詞の本質的な違い、実践的な例文、そしてTOEIC Part 5で即答するための着眼点まで、教育現場の知見を交えて体系的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「our」は後ろに名詞を伴う所有格(私たちの〜)、「ours」は名詞を含んだ所有代名詞(私たちのもの)であり単体で機能する。
- 要点2:直後に名詞があれば「our」、空欄の後ろに名詞がなく独立した名詞節・主語・補語・目的語になるなら「ours」を選ぶ。
- 要点3:「our's」というアポストロフィ付きの表記は英語に存在しないため、試験や実務でのスペルミスに注意が必要。
【結論】ourとoursの違いは「直後の名詞の有無」で見分けられる
「ourとoursの違い」で迷ったときは、空欄や配置場所の「直後にある単語」を確認してください。これだけでほぼ100%のケースで正確に見分けることができます。
our(私たちの〜)は文法上「所有格」と呼ばれ、単独では完結できません。常に後ろに名詞を従えて「our team(私たちのチーム)」「our office(私たちのオフィス)」のようにセットで名詞句を作ります。そのため、ourの後ろには必ず名詞が必要です。
一方のours(私たちのもの)は「所有代名詞」であり、「our + 名詞」を1単語に圧縮した形です。単体で完結しているため、oursの後ろに修飾する名詞を置くことは文法的に誤りとなります。文中で主語、動詞の目的語、前置詞の目的語、あるいは補語として単体で使うのがoursの絶対的なルールです。

【文法解説】所有格と所有代名詞の違いと英語代名詞一覧表
中学英語の初期に登場する「人称代名詞の変化表」を思い出すと、構造がよりクリアになります。「I / my / me / mine」や「we / our / us / ours」の並びで覚えた経験がある方も多いはずです。
所有格(my, your, ourなど)は形容詞のように名詞を修飾する役割を果たし、所有代名詞(mine, yours, oursなど)はそれ自体が独立した名詞として機能します。関係性を整理した以下の対比表で全体像を確認してみましょう。
| 人称・格 | 主格(〜は/が) | 所有格(〜の +名詞) | 目的格(〜を/に) | 所有代名詞(〜のもの) |
|---|---|---|---|---|
| 1人称(単数) | I | my (+ 名詞) | me | mine (単独) |
| 1人称(複数) | we | our (+ 名詞) | us | ours (単独) |
| 2人称(単/複) | you | your (+ 名詞) | you | yours (単独) |
| 3人称(男性) | he | his (+ 名詞) | him | his (単独) |
| 3人称(女性) | she | her (+ 名詞) | her | hers (単独) |
| 3人称(複数) | they | their (+ 名詞) | them | theirs (単独) |
「my mine」「your yours」「our ours」というペアを比較すると、所有代名詞の多くは語尾に「s」が付加されていることが分かります(mineは例外)。「s」が付くことで「〜のもの」という意味を含有し、後ろの名詞を省略・吸収していると捉えると仕組みが掴みやすくなります。
【実践例文】日常会話・ビジネスで迷わないourとoursの使い分け
文脈ごとの例文を通じて、実際の使われ方を確認します。英語では同じ名詞の重複を嫌う傾向が強いため、文中に一度出てきた名詞を2回目以降で受ける際にoursが頻繁に活用されます。
our(所有格)を使った基本例文
「our + 名詞」の組み合わせで、名詞の持ち主が「私たち」であることを示します。
- This is our new project.(これは私たちの新しいプロジェクトです)
- We appreciate our clients' trust.(私たちは顧客の信頼に感謝しています)
- Please visit our website for more information.(詳細は私たちのウェブサイトをご覧ください)
ours(所有代名詞)を使った基本例文
「our + 名詞」を1語にまとめ、名詞の重複を避けて簡潔に表現します。
- Their strategy is good, but ours is better.(彼らの戦略も良いが、私たちのもの(=our strategy)のほうが優れている)
- This car is not ours.(この車は私たちのもの(=our car)ではありません)
- Is that luggage yours or ours?(あの荷物はあなたたちのものですか、それとも私たちのもの(=our luggage)ですか?)
実用頻度の高い「二重所有格」のパターン
「私たちの友人」を英語で表現する場合、「our friend」だけでなく「a friend of ours」という表現がよく使われます。冠詞の「a」と所有格の「our」は文法ルール上、名詞の前に同時に並べて置くことができません(× an our friendとは言えない)。そのため、「a friend of + 所有代名詞(ours)」という語順を取ります。
- He is a good friend of ours.(彼は私たちの親しい友人の一人です)

【実態検証】英語学習者がつまずくポイントとTOEIC Part 5の攻略法
英語指導の現場やTOEIC対策講座において、代名詞問題は「確実に得点すべきサービス問題」と位置付けられています。しかし、基礎知識が曖昧なまま感覚で解いていると、思わぬトラップに引っかかるケースが見受けられます。
大手英語スクールの受講生データや模擬試験の誤答傾向を分析すると、代名詞問題での失点パターンには明確な共通点があります。特にTOEIC Part 5の短文穴埋め問題では、空欄の前後の品詞確認を怠ることが主な失点要因です。
TOEIC Part 5の代名詞問題:5秒で解く着眼点
TOEIC Part 5で選択肢に「we / our / us / ours」が並んでいる場合、文章全体を和訳して意味を考える必要はありません。空欄の直前・直後の構造を見るだけで正解が確定します。
【例題】
The marketing director reviewed the proposal submitted by the sales team and compared it with ( ).
(A) we
(B) our
(C) us
(D) ours
【解説と解法手順】
1. 選択肢を見ると代名詞の格変化(we / our / us / ours)が並んでいます。
2. 空欄の位置は前置詞「with」の後ろで、文末で終了しています。
3. 直後に名詞が存在しないため、名詞を必要とする所有格 (B) our は即座に除外されます。
4. 文意を検証すると、「営業チームが提出した企画書」と「自分たちの企画書(our proposal)」を比較(compared)しています。
5. 人間そのものを指す (A) we や (C) us では文脈が成立しないため、「our proposal」を1語で表した所有代名詞の (D) ours が正解となります。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「our's」という誤表記の罠
ネット上のQ&Aサイトや学習コミュニティで定期的に見られる大きな誤解が、「our's」という表記が存在するという思い込みです。
英語において「〜のもの」と所有を表す際、名詞の後ろには「John's」「Tom's」「company's」のようにアポストロフィ(')を付けます。このルールに引きずられて、「ourにもアポストロフィを付けてour'sにするのでは」と混同してしまうケースが後を絶ちません。
しかし、人称代名詞の所有代名詞(mine, yours, his, hers, ours, theirs)および所有格の「its」には、例外なくアポストロフィは付きません。英語の文法体系において「our's」という単語そのものが存在しないため、タイピング時や手書きのライティングでは厳重な注意が求められます。
【プロの結論】代名詞の識別力を高める学習アプローチと判断基準
代名詞の格変化は、ただ表を上から下に呪文のように暗唱するだけでは実践力として定着しません。英語をスピーディーに処理し、正確に使い分けるための判断基準を整理しました。
【学習法として推奨できるアプローチ】
- 文構造の因数分解:「ours = our + 直前に出た名詞」という等式を意識し、長文を読む際に「このoursは何を指しているか」を常に特定する習慣をつける。
- 後ろの品詞チェック:問題演習時には、空欄の後ろに名詞があれば「所有格」、文末や前置詞の後ろで単独なら「所有代名詞」と機械的に識別するスピードトレーニングを行う。
【避けるべき学習法】
- 全文を日本語に訳してからフィーリングで選択肢を選ぶこと(主格・目的格・所有代名詞の判別でタイムロスが生じる原因になります)。
- スペルだけを漠然と眺めて、アポストロフィの有無などの文法ルールを放置すること。

【our ours 違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:英語で「our's」という表記を見かけることがありますが、文法的に正しいですか?
A1:文法的に誤りです。人称代名詞の所有代名詞にアポストロフィが付くことはありません。「ours」「yours」「hers」「theirs」はいずれもアポストロフィなしの綴りが正しい形です。
Q2:文の先頭(主語の位置)に「ours」を置くことはできますか?
A2:可能です。文脈上、何を指しているかが聞き手や読み手に明確に分かっている場合、「Ours is the blue one.(私たちのものはあの青いほうです)」のように主語として自然に使われます。
Q3:「our friend」と「a friend of ours」のニュアンスの違いは何ですか?
A3:「our friend」は特定の「私たちの共通の友人」を指すニュアンスが強くなります。一方、「a friend of ours」は「何人かいる私たちの友人のうちの1人」という複数の中の1人を表す自然な表現として日常的に使われます。
まとめ:直後の名詞をチェックして瞬時に使い分けよう
「our」と「ours」の使い分けに迷った際は、「直後に名詞が続いているかどうか」を確認する習慣をつけてください。後ろに名詞を伴うなら「our」、単独で名詞の役割を果たしているなら「ours」を選ぶというシンプルな原則さえ押さえておけば、日常のコミュニケーションから資格試験まで迷うことはありません。
基礎的な代名詞の識別ルールを確実に押さえ、正確で洗練された英語のアウトプットに役立ててください。 (出典: our ours 違い(Yahoo!ニュース))