Requireの文型完全整理|人to Doは誤り?that節や受動態の真相
英語の長文読解やTOEIC、大学受験の文法問題で頻出する動詞「require」。日常業務のメールや公式文書でも目にする機会が多い重要単語ですが、ネット上や受験生の間では「require 人 to doの形は文法的に誤りなのではないか」「that節の中ではなぜ動詞の原形が使われるのか」といった疑問や混乱が後を絶ちません。
英語学習の現場では、類似する要求・提案を表す動詞とのルールの混同や、受動態への書き換え、動名詞(-ing)をとる特殊な語法など、正確に整理できていないことで失点につながるケースが目立ちます。本記事では、大手予備校の指導現場やコーパス言語学の最新知見をもとに、requireの持つ文型と語法の全体像を徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「require O to do(人+不定詞)」は文法的に完全な正解であり、第5文型(SVOC)として極めて高頻度で使われる標準的語法である。
- 要点2:誤りと勘違いされる主因は、語形が似ている「demand O to do」や「suggest O to do」が誤用(非文)であることとの混同にある。
- 要点3:that節内での仮定法現在(動詞の原形)や受動態「be required to do」、動名詞「require -ing(〜される必要がある)」まで体系化することで、試験・実務での失点を防げる。
【真相解明】「require 人 to do」は本当に誤りなのか?ネット上の噂と文法的事実
検索エンジンでrequireの文型を調べると、サジェストキーワードに「require O to do 誤り」といった不穏なフレーズが表示されることがあります。これを見て「学校で習ったSVO to doは使えないのか?」と不安に思った学習者も少なくないはずです。
結論から明確に伝えると、「require 人 to do(S + require + O + to do)」は文法的に完全に正しい用法です。現代英語のニュース記事、学術論文、公的機関の規約、TOEICの公式問題集に至るまで、極めて日常的に使われている第5文型(SVOC)の代表格と言えます。
では、なぜ「誤り」という俗説や疑問がこれほど検索されているのでしょうか。大手進学予備校の英語科講師への聞き取りや学習者コミュニティの分析によると、主な要因は「demand」「suggest」「hope」といった他の重要動詞との混同にあります。
英語の要求・提案系動詞の中には、目的語に人を置いてto不定詞を続ける形(SVO to do)を文法的に禁止している単語が多数存在します。例えば、「demand 人 to do」や「suggest 人 to do」は英語として明確な誤り(非文)です。これらを文法問題で「誤り」として厳しく指導された学習者が、「同じ要求系のrequireもSVO to doはダメなのではないか」と錯覚してしまうことが、この誤解が広まった根本的な原因です。

【完全網羅】requireの文型一覧と比較データ|SVOCから動名詞まで
requireを正確に使いこなすためには、取り得る文型のバリエーションを一覧で把握し、それぞれの文法構造とニュアンスの違いを頭に入れておく必要があります。以下の比較表で主要な文型と使用場面を整理しました。
| 文型・語法パターン | 代表的な例文 | 文法的な特徴・制約 | 試験・実務での頻出度 |
|---|---|---|---|
| 第5文型(SVOC) require O to do | The law requires drivers to wear seatbelts. | 「Oに〜するよう義務付ける」。現代英語で最も汎用性が高い。 | ★★★★★(最頻出) |
| 第3文型(SVO) require that 節 | The regulation requires that all staff (should) be trained. | that節内は仮定法現在(動詞の原形)または should + 原形。 | ★★★★★(文法問題の急所) |
| 前置詞ofの挿入 require of 人 that 節 | They required of him that he submit the report. | 「人に〜することを要求する」。フォーマルな表現で倒置が起きやすい。 | ★★★☆☆(難関大受験頻出) |
| 受動態の定型句 be required to do | Passengers are required to show their tickets. | SVOCの受動態。「〜することが義務付けられている」。 | ★★★★★(契約書・TOEIC必須) |
| 動名詞の目的語 require -ing | The machine requires repairing. | 主語が無生物。「〜される必要がある(=to be repaired)」。 | ★★★★☆(盲点になりやすい) |
| 名詞目的語 require + 名詞 | This task requires high concentration. | 「〜を必要とする」。needとほぼ同義だが客観的・硬い表現。 | ★★★★☆(基礎基本) |
このように、requireは第3文型(SVO)と第5文型(SVOC)の双方で極めて多彩な展開を持っています。文型ごとの微細なルールの違いを理解することが、正確な読解とライティングの基礎となります。
【TOEIC・大学受験頻出】that節の「動詞の原形」と前置詞ofの特殊構文
大学入試やTOEICの文法セクション(Part 5など)で最も狙われやすいのが、require that節における「仮定法現在(動詞の原形)」のルールです。
英語には、要求(require, demand, insist)、提案(suggest, propose, recommend)、命令(order, command)を表す動詞の後に続くthat節内では、動詞に「原形」を用いるか「should + 原形」を用いるという明確な文法規則があります。
たとえば、主語が三人称単数(heやshe、the systemなど)であっても、三人称単数の-sは付きません。過去の出来事を記述する主節の動詞が過去形(required)であっても、that節内の動詞は過去形にならず原形のまま維持されます。
・The manager required that everyone attend the meeting.
(マネージャーは全員が会議に出席することを求めた ※attendedやattendsは不可)
アメリカ英語では should が省略されて動詞の原形のみが残る形が圧倒的に好まれるため、選択肢に「attend」「attends」「attended」「attending」が並んでいた場合、文脈に惑わされず原形を選ぶ瞬発力が求められます。
さらに難関大学の入試や高度な英語資格で差がつくのが、前置詞 of を伴う「require of 人 that 節」の構文です。本来「require + that節 + of 人」という語順だったものが、that節が長いために前置詞句「of 人」が手前に割り込んできた構造です。読解時に「of 人」をカッコで括ってthat節のつながりを見抜くスキルが不可欠になります。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアルな混同パターン
英語学習者が実際にどこでつまずいているのか、SNSや知恵袋、TOEIC学習グループなどの生の声を集約・分析すると、特定のパターンでエラーが多発している実態が浮かび上がってきます。
大手英会話スクールでビジネス英語を指導する日本人講師は次のように証言します。「多くの受講生が、会社規定や契約書でよく見かける『be required to do(〜しなければならない)』を受動態のイディオムとして丸暗記しています。そのため、能動態に戻した『require someone to do』の形を見た瞬間に、『requireってSVO to doで使えたっけ?』とフリーズしてしまう事例が非常に多いのです」
また、TOEICスコア600点から700点を目指す学習者のコミュニティでは、「suggest that S (should) 原形」と「tell O to do」「want O to do」といった動詞ごとの文型パターンの整理が追いつかず、以下のような典型的な混同エラーが頻繁に観察されています。
・典型的な誤答例1: He suggested me to take a rest.(× 正しくは suggested that I take / suggested taking)
・典型的な誤答例2: *The company demanded him to resign.(× 正しくは demanded that he resign)
・典型的な混乱: 「suggestもdemandもO to doがダメなら、requireもダメに違いない!」という過度の一般化による勘違い
文法学習において「要求・提案動詞」として一括りに覚えるあまり、個別動詞ごとの接続可能な文型の違いを精密に腑分けできていないことが、学習者のリアルな弱点となっています。
【類語比較】requireとdemandの決定的な違いと使い分けの基準
requireと demand はどちらも日本語で「要求する・求める」と訳されるため同義語とみなされがちですが、文法的制約と語感(ニュアンス)の両面で決定的な違いが存在します。
文法面での最重要相違点は、前述の通り「SVOC(O to do)が成立するか否か」です。
・◯ The committee required applicants to submit a portfolio.
・× The committee demanded applicants to submit a portfolio.(非文)
demandはラテン語語源に由来し、語法として「demand of 人 that節」または「demand that節」は取れますが、目的語に人を直接置いてto不定詞を続ける第5文型を形成することはできません。この一点だけでも試験対策上、極めて明確な境界線となります。
一方、ニュアンス面においても明確な差が存在します。requireは「法律・規則・必要条件など客観的な基準に基づいて必要とする」という冷静かつ制度的な響きを持つのに対し、demandは「権利や強い意志を盾に、相手に対して一方的かつ強く迫る」という主観的・感情的なプレッシャーを伴います。
ビジネス文書で「ご提出をお願いします」と伝える際に demand を使ってしまうと、相手に強い脅迫感や傲慢な印象を与えてしまうため、実務では require(または受動態の be required)が標準的に用いられます。

一般に知られていない盲点|受動態への書き換えと動名詞「require -ing」
requireの応用論点として、上級者でも見落としがちなのが動名詞「-ing」を目的語に取る特殊な語法です。
通常、動名詞は「〜すること」という能動の意味を持ちますが、主語が無生物(モノ)で動詞が require / need / want の場合、動名詞が「〜されること(受動)」の意味を表すという英語特有の構文が存在します。
・This document requires updating.
(この書類は更新される必要がある = requires to be updated)
・The roof requires repairing.
(屋根は修理される必要がある = requires to be repaired)
この構文において「requires being updated」のように動名詞を受動態にするのは誤りとされるため注意が必要です。「無生物主語 + require + 他動詞の-ing形」で受動の意味を表すというルールは、共通テストや私立大学の語法問題で差がつく隠れた頻出ポイントです。
また、能動態から受動態への書き換えに関しても、主語の性質に応じたスムーズな変換を押さえておく必要があります。
・能動態:The regulation requires employees to wear helmets.
・受動態(基本):Employees are required to wear helmets.
・受動態(形式主語):It is required that employees wear helmets.
日常のビジネス現場や公的通知では、能動態よりも受動態の「You are required to ...」という表現が圧倒的多数を占めます。これは要求する主体(会社や当局)をあえて前面に出さず、規則そのものによる客観的な義務であることを伝えるための言語的配慮です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
英語のコミュニケーション力や試験得点力を効率的に向上させる観点から、requireの各構文をどのように習得・適用すべきかの実践的な判断基準をまとめました。
▼「require O to do / be required to do」を即座に導入すべき人:
・TOEICスコアで600点〜800点台の突破を目指している学習者
・英文メールや業務マニュアル、社内規定などを読み書きするビジネスパーソン
・簡潔かつ失礼のないトーンで「業務上の義務やルール」を伝えたい担当者
▼「require of 人 that」や「require -ing」の深追いに慎重になるべき人:
・中学・高校基礎レベルの文型(SVOCなど)の定着がまだ不完全な初学者
・まずは日常会話で「need to do」などの平易な表現をスムーズに出すことを優先したい学習者
※特殊構文は難関大受験やTOEIC850点以上を目指す段階になってから体系化する方が、学習効率の観点から推奨されます。
【require 文型】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:requireのthat節でshouldが使われているのを見かけますが、動詞の原形とどちらが正しいですか?
A1:どちらも文法的に完全に正解です。イギリス英語では「should + 動詞の原形」が使われる傾向があり、アメリカ英語では「shouldを省略した動詞の原形(仮定法現在)」が主流です。日本の大学入試やTOEICでは動詞の原形を選ばせる問題が多く出題されます。
Q2:requireとneedの使い分けはどう考えれば良いですか?
A2:意味の根幹は同じ「必要とする」ですが、needが個人的・主観的な必要性(I need a coffee)に広く使われるのに対し、requireは「公的な規則・基準・資格」など客観的な条件を満たす必要がある場合に好まれるフォーマルな表現です。
Q3:なぜ「suggest 人 to do」はダメなのに「require 人 to do」は良いのですか?
A3:動詞が持つ語源的背景と構文的な歴史の違いによるものです。suggestは「アイデアを相手の前に差し出す(提示する)」という意味構造を持つため、直接人を目的語にして行為を強制する構文(SVO to do)を取りません。一方、requireはラテン語の「探し求める・命じる」に由来し、人を行為へと方向付ける第5文型(SVOC)の性質を歴史的に保持しているためです。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
「require 文型」をめぐる混乱は、類似動詞との構文ルールの混同や、受動態での頻出度の高さに起因するものが大半です。「require 人 to do」は文法的に極めて正当な第5文型であり、that節内の仮定法現在、受動態の「be required to do」、さらには動名詞の特殊用法までを立体的に把握しておくことが、確実な得点力と実務での正確なコミュニケーションにつながります。
文法書の一面的な暗記にとどまらず、「客観的な規定を表す」というrequire本来の語感と各文型の結びつきを理解し、実戦の場で迷わず使いこなせる確固たる英語力を身につけていきましょう。 (出典: require 文型(Yahoo!ニュース))